18歳成人のために

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4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられました。世界的に見れば、成人年齢18歳はごく普通のことです。しかし気になることがあります。それは、特に欧米諸国の人たちと比べた18歳の精神年齢です。知り合った欧米人方々と比べて日本人は幼い印象があります。もし、多くの方が同様に感じられるとしたならばそれはなぜでしょうか。民族の違いでしょうか?

そうではないでしょう。世界で活躍するこの年齢の日本人もいるからです。例えばスキージャンプの高梨沙羅さんは18歳の時W杯で2回目の総合優勝を遂げていました。こうした方々は他にもおられます。

学校教育の役割

一般に親御さんは「学校でよい成績をとりなさい」と言います。同様に多くの学校では、より偏差値の高い学校への合格を推進します。また、普通科高校においてはアルバイト等社会とかかわることに否定的なルールを設けているところもあります。文部科学省は、「思考力、判断力、表現力」、つまり「考える力」育成へ舵を切り始めており、その効果が全面的に表れれば、18歳における子供たちの成熟度は高まることでしょう。しかし、教育現場が大きく変わるには、入試改革等、さらに大きな改革が求められます。

では、こうした問題を解決するための必要な変革は何でしょうか。まず、高校3年生までを義務教育とし、その中で義務教育を終えて社会に出ていく子供たちが社会で活動するために必要な社会教育や人格教育を十分に取り入れていくことでしょう。さらに、センター入試ではなく、義務教育修了試験を実施し、日本人として、また、社会人として生きていく力を育むことで一定の効果、つまり、子供たちは今よりも自立した個人となり、自信をもって社会に出ていくことができるでしょう。議論を始めてもらいたいものです。

家庭教育:親にできることは何か

こうした改革がこれからである今、親としてできることは何でしょうか。偏差値教育は学校に任せるとすると、それ以外の部分ということになります。キャリア教育は学校で取り組んでいますが、十分な時間をかけられずにいます。また、今後残る職業や仕事をする意義、新しく出現するだろう仕事を見つけるすべについては、ほとんどの学校でなされていません。

そこで、親の出番となります。例えば、家族でファミリーレスランに行ったとき、窓ふきをされている方がいた場合、「この人はどのような気持ちで窓ふきをしているのだろう?」とか、「この仕事は20年後に残っているのだろうか?」、「このレストランで不便なことは何?」と問いかけ、子供に考えさせることです。こうしたことを繰り返していけば、子どもたちは、道端で出会った人たちを見るたびにそうしたことを自問自答していきます。

そうしたことを続けることで、人生の目標が見えるようになり、今後の進路や今やるべきことが明確化しやすくなります。

18歳の若者たちは自信をもって成人として歩みはじめ、活気ある社会を、そしてイノベーティブな社会を創っていくことでしょう。

なぜ、 泉アカデミーの学びが必要なのか

当社の自分発見・未来創造講座では、こうした一人ひとりの人生の目標を創り、また、その目標に向けた能力を育成します。また、ワクワク探究講座のマイプロジェクトでは、その目標に向けて実際に歩みを進められるよう導きます。受講生は自らの人生の舵取り役として活動していくことでしょう。